「今日」から学ぶ。

日本における女子教育 – 「9月14日」から学ぶ。

こんにちは。

本日、9月14日(月)。
今年は366日ありますが、今日はその258日目です。

「9月14日」という日から、今日も少し学んでいきましょう。

2024年、日本の紙幣デザインは刷新される。

昨年(2019年)4月、日本の紙幣のデザインが刷新されることが政府により発表されました。刷新は2024年を目途に行われる予定です。

そしてこの刷新のタイミングで、各紙幣の肖像も変わります。

さてここで問題。

今の肖像と変更後の肖像は誰でしょう?

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正解はこちら。

  • 1000円札 :野口英世北里柴三郎
  • 5000円札 :樋口一葉津田梅子
  • 10000円札:福沢諭吉渋沢栄一

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ご存じでしたか?

また、それぞれどんなことをした人物か、知っていますか?

9月14日は、津田梅子が女子英学塾を開講した日。

9月14日は、新5000円札の肖像となる津田梅子が「女子英学塾」を開講した日です。この女子英学塾、現在の「津田塾大学」です。

女子英学塾が開校したのは、今から111年前の1909年。

1900年前後は、日本において女子教育の機運が高まった時期でした。1899年に高等女学校令、私立学校令が公布され、それにより女子教育のための法整備が整いました。

そういった背景があり、1901年には成瀬仁蔵が日本女子大学校(現在の日本女子大学)を、1909年には津田梅子が女子英学塾(現在の津田塾大学)を創設しました。

今では、成瀬仁蔵は「日本における女子高等教育の開拓者の一人」、津田梅子は「日本における女子教育の先駆者」と呼ばれたりします。

津田梅子と岩倉使節団

実はこの津田梅子、小さいころに岩倉使節団に随行してアメリカへと渡っています。なんと6歳の時。1871年から1882年の11年間、ワシントンで生活をしました。

そのアメリカでの経験が、日本での女子教育推進に活かされたのです。

ちなみにこの岩倉使節団ですが、特命全権大使として岩倉具視、副使として木戸孝允、大久保利通、伊藤博文、山口尚芳がアメリカ・ヨーロッパに派遣されたことは有名です。下の写真は見たことがある方も多いですよね。

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そのため、5人の使節団だと勘違いしている人も多いですが、実は総勢107人もいました。その中には、中江兆民、武者小路実世(武者小路実篤の父)、津田梅子などがいました。

日本婦人米国奨学金制度

津田梅子は、津田塾大学の前身である女子英学塾を作っただけでなく、女性がアメリカに留学するための奨学金制度「日本婦人米国奨学金制度」を1891年に設立しました。

1891年は、津田梅子がちょうど2度目の渡米をした後です。この2度目のアメリカ留学中に、日本の実情を訴える講演などをアメリカで行うことで約8000ドルの寄付金を集め、これが上記の奨学金の資金としたのです。

この奨学金によってアメリカ留学をした人の中には、河井道という女性がいます。河井道は帰国後、恵泉女学園を設立した人物です。

このように、津田梅子は日本の女子教育に人生のささげた人物と言っても過言ではないでしょう。

先人たちがこれまで積み重ねたことによって、僕らの社会は変化してきています。そういったことに少し意識を向ける日に、今日をしてみたいですね。

では今日はこのあたりで。

またお会いしましょう。